オンキヨー株式会社は、2022年10月15日～同年11月13日に開催された、2025めざして御堂筋のシクミをつくる社会実験「御堂筋チャレンジ2022」において、道頓堀橋南詰交差点以南、東側の歩道に当社製振動センサを設置し、人流の把握・解析を実施しました。

大阪市は、側道の歩行者空間化による人の賑わいや街への回遊性の向上などに向けて、社会実験などに取り組んでいます。当社は、低コストで計測が可能な当社製振動センサ、国立大学法人奈良先端科学技術大学院大学（所在地：奈良県生駒市、学長:塩﨑 一裕）が研究中であるBLEセンサでのデータ取得を実施し、取得したデータを用いて人流の把握・解析に関する検証を行いました。今後も精度向上に努め、実用化に向けて引き続き研究開発を行って参ります。

当社は、長年培ってきた音に関する技術と AI(人工知能)を融合させた技術の開発を積極的に行っております。人流計測の先行技術としては、カメラによる画像検出、赤外線による計測に代表されますが、ハードウェアコスト、工事を伴う設置、保守性、画像ではプライバシーへの配慮等、設置の実用性には課題があります。そこで当社は、音に関する技術を活用し、プライバシーについての影響が少ない振動センサを用いて歩行者通過時の路面の振動を採取、振動信号を機械学習・深層学習し、通過を判定する技術について研究開発を行ってまいりました。センサは小型で、路側設置により計測可能であることを特長としており、工事不要で運用できる機動性と設置利便性を備え、先行技術より低コストで運用実施が可能です。

当社は、「楽しむ音」から「役立つ音」へとのスローガンのもと、老舗オーディオメーカーとして長年培った「音」の技術を新たな分野へ昇華させる取り組みを全社一丸となって行っています。当社は、今後も、このスローガンのもと、新たな取り組みを行ってまいりますので、ご期待下さい。

【関連リンク】

◆御堂筋チャレンジ 特設サイト

https://minami-midosuji.net/archives/17391

◆【活動報告】2022年5月23日 大阪市建設局様と御堂筋空間再編におけるIoT技術活用に関して意見交換致しました

http://miraiinfra.otri.osaka-u.ac.jp/news/220523/

◆オンキヨー株式会社参画 JST 共創の場形成支援プログラム（地域共創分野）本格型に採択

◆交通量計測機 オトトルクン

https://www.onkyo.net/ototorukun