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旭酒造株式会社への加振技術提供のお知らせ
2025-02-12
当社は、旭酒造株式会社(所在地:山口県岩国市、代表取締役:桜井 一宏、以下「旭酒造社」といいます。)が製造予定の2025大阪関西万博に向けたオーストリアとのコラボレーション獺祭につきまして、加振技術の提供を行うことを本日2025年2月12日お知らせ致します。
当社は、2020年から、旭酒造社及び日本センチュリー交響楽団とともに、「交響曲 獺祭 ~磨migaki~プロジェクト」を始動しました。このプロジェクトは、「交響曲 獺祭 ~磨migaki~」というオリジナル作品を制作し、発酵中の獺祭に聞かせながら醸すというものです。当社は、このプロジェクトにおきまして、「交響曲 獺祭 ~磨migaki~」を発酵中の獺祭に聞かせるために、当社の加振技術を提供致しました。
このたび、旭酒造社は、「2025大阪関西万博に向けたオーストリアとのコラボレーション」として、オーストリア連邦産業院からの提案を受け、2025大阪関西万博に向けたオーストリアとのコラボレーション獺祭の醸造を計画しています。コラボレーション獺祭の醸造にあたっては、オーストリアのアンサンブルグループ「フィルハーモニック・テイスト」からなる演奏家と日本センチュリー交響楽団のフルオーケストラが演奏する「入江のワルツ」を統合の上、発酵過程の獺祭に聞かせることが予定されています。当社は、楽曲を発酵過程の獺祭に聞かせるために、当社の加振技術を提供致します。当社の加振技術が用いられたコラボレーション獺祭は、2025年5月、大阪関西万博内のオーストリア・パビリオンにて、お披露目・販売が予定されています。
当社は、今後も、旭酒造社に対する加振技術の提供を行 っていきたいと考えております。
●2024年5月10日付旭酒造社プレスリリース
https://www.asahishuzo.ne.jp/news/info/005693.html
●「交響曲 獺祭 ~磨migaki~」
商品紹介 https://www.onkyo.net/product-page/asahishuzomigaki
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◆Matured by Onkyoについて
当社ルーツの1946年創業以来、当社は音を扱う専門メーカーとして測定器だけの評価に頼らず、感覚量を技術に落とし込むといったオーディオ設計を行ってまいりました。
“物理的な正しさで再生純度を高め、音楽表現力を引き出すオーディオ設計を食品に応用し、音楽がもつ自然の力を使って素材のポテンシャルを最大限に引き出す” をテーマに音楽振動が酵母に与える影響について東京農業大学とともに研究解明を進めております。
それぞれの環境に合わせた最適な音楽加振と味への追求を「Matured by Onkyo」として掲げ、今後多くの分野において付加価値のある提案を行ってまいります。
また、当社は、研究の成果として、発酵過程における振動の与え方をもろみ等の状態に応じて変化させる発明について、特許権を取得致しました。この特許発明により、状態に応じた振動を与えることができるため、できあがった製品の品質のばらつきを抑制することができます。
【発明の概要】
発明の名称:システム、方法、製造方法、食品、及び、清酒
権利者:オンキヨー株式会社
出願日:2021年6月1日 出願番号:特願2021-091987
登録日:2025年1月15日 特許番号:特許第7620208号
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【関連リンク】
・当社音楽食品事業ご紹介ウェブサイト https://onkyo.net/matured/
・音楽食品カタログ https://www.onkyo.net/category/all-products
◆旭酒造株式会社につきまして https://www.asahishuzo.ne.jp/
1948年創業。酒造りにおいて社員全員で協力し、杜氏の勘や経験に頼らず、科学的なアプローチを取り入れています。また、旭酒造社は「酔うため、売るための酒ではなく、味わう酒を求めて」という理念を掲げ、真に美味しい酒を目指しています。2025年6月1日、ブランド認知の強化として、ブランド名を含む「株式会社獺祭」に社名変更予定。
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◆東京農業大学との共同研究について
加振器による振動および音を利用した発酵メカニズムについては、2020年7月1日付「加振器による振動および音を利用した発酵技術の開発について~東京農業大学との「食」に関する共同研究を開始~」にて発表しておりますとおり、東京農業大学 (東京都世田谷区、学長 江口 文陽) 醸造科学科との間で共同研究に関する契約締結を行い、発酵技術の共同研究を実施しております。
東京農業大学 応用生物科学部 醸造科学科 徳田宏晴教授らとの間で、加振器を使用して与えた発酵時の酵母の成分・機能の変 化などの研究を行っております。様々な条件下で効果的な加振器の設置方法および加振の仕方、また音の周波数帯域の違いによって、菌体増殖・香気成分・各種有機酸などに与える影響を解明してまいります。
東京農業大学 応用生物科学部 醸造科学科 徳田宏晴教授
紹介ページ :http://dbs.nodai.ac.jp/html/397_ja.html
東京農業大学 https://www.nodai.ac.jp/
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◆金沢工業大学との共同研究について
当社は、金沢工業大学(石川県野々市市、学長 大澤 敏) 尾関健二教授と「高温障害米に対する酵素剤及び振動技術の作用」について研究を開始しました。当社と尾関健二教授とは、高温障害米に消化酵素剤を加え、さらに当社の加振技術が加わることにより酵素が働きやすくなり、高温障害米のデンプン質を溶かすことが可能となるという研究成果を得ました。当社は、当該研究成果につきまして、既に特許出願を行っております。当該研究成果は、日本全国の酒蔵様を悩ませている高温障害米の問題の解決の一助となるものと考えております。
2024年10月7日付プレスリリース 金沢工業大学との共同研究についてのお知らせ
https://www.onkyo.net/news/20241007_kanazawa
金沢工業大学 尾関健二研究室ホームページ https://kitnet.jp/laboratories/labo0165/index.html
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当社は、Onkyoブランドのオーディオ製品やスピーカーの技術を支えてきた研究開発部門とマーケティング部門を新設分割し、これまでのオーディオ技術、ノウハウ、ブランドを新分野に展開させるために設立した会社です。当社は、「音で世界をかえる」のスローガンのもと、老舗オーディオメーカーとして長年培った「音」の技術を、医療・食品・産業・インフラの分野に展開して研究開発を進めるとともに、Onkyoブランドの認知度を上げるマーケティングを全社一丸となって行っています。当社事業の今後の展開に、ご期待下さい。